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世は魑魅魍魎が跋扈する時代。今日も闇夜に悲鳴が響く。
だが今は、その悲鳴を聞き、駆けつける者たちがいた。
「そこまでよ!」
何者かと振り返れば、月を背に浮かぶ影が二人。
「何者なんだおまらは!?」
そう問われれば、答えてやるのが世の情け。
「通りすがりの光の戦士!」
その姿は可憐にして貧弱。
「キュアジョーカー!」
「キュアリバーシ!!」
天が呼ぶ地が呼ぶ俺が呼ぶ。
「メロウプリキュア!!ただいま見参!!」
だがしかし、それを見て彼らはこう答える。
「ババアじゃねぇか!!」
そう!彼女らはババアかもしれない!アラフォーなんて言っているかもしれない!
中学生の子を持つ女性はプリティーにはなれないのか!?
ドモホルンリンクルを使わなければ肌もキュアできないのか!?
できる!できるのだ!
このストーリーは、二人の暇を持て余した主婦による、悲劇と栄光に満ちたプリティーでキュアキュアな日々の残滓である。


「とう!!」
二人がジャングルジムの上から飛び降りる。足から着地したところで、非常に痛々しい音が響いた。
「ぎゃおぉぉぉぉ!!」
キュアジョーカーの悲鳴が響く。中年女性は極端にビタミンDが足りないため、非常に骨折しやすい体なのだ。
「あぁ!大丈夫高橋さん」
「高橋じゃない!キュアジョーカーよ!」
ビシッとポーズを決めるキュアジョーカー、しかし下半身はガクガクしていた。骨は折れても心は折れない!それがメロウプリキュアなのだ!
「貴様、冬だというのにレイプとは精がでるわね」
その歳で半袖で膝までしかスカートで今外にいるお前らに言われたくない、と彼は思った。
「いやですわ精が出るなんて、レイプ魔だけに」
「きっと中だしですわ中だし」
淫語を一切の躊躇なく口にだすのも、メロウプリキュアの恐ろしいところである。
「エッチな犯罪許しません!お前みたいな奴は、ピンサロに変わって!お仕置きしてやる!」
「高橋さん!私の口上もとっておいてよ!」
「高橋じゃない、キュアジョーカー!!」
高橋は拳を構えて飛び出した。キュアジョーカーは身体能力を最大限に引き出す事で超人的な格闘が可能となるのだ。
「メロウキーック!」
キュアジョーカーのパンチが炸裂。彼は別にこの程度なら普通避けれたのだが、さっきからなんだか雰囲気に飲まれてしまってなんとなく喰らってしまったのだ。
しかし、このパンチ、いや、キュアジョーカーの最大の恐ろしさはそのパンチそのものではない。彼女が必殺技名を口にするたび、口からすっごい匂いがするのだ。どっかで嗅いだことあるなぁと思い必死に考えを巡らせると、昔犬を飼っていた事を思い出した。
じゃあ彼女は普段犬食って生活しているのだろうか。
「私も負けていられないわ!」
キュアリバーシが持っていたカバンを漁ると、中から長ネギが出てくる。
「メロウアサルト!」
キュアリバーシ最大の能力は、持ったものを武器に変える能力である。その能力は、堅くて持ちやすければそれだけ強力になる!しかしあまり重い物は持てない。
「メロウスラッシュ!」
キュアリバーシが一閃すると、相手の身体には『ヨン様』と刻まれた
。しかし、この技、いや、キュアメロウの最大の恐ろしさはその技そのものではない。彼女が必殺技名を口にするたび、口からすっごい匂いがするのだ。どっかで嗅いだことあるなぁと思い必死に考えを巡らせると、昔飼っていた犬のウンコを思い出した。
じゃあ彼女は普段犬のウンコ食って生活しているのだろうか。
彼の意識は既にムツゴロウ王国にあった。その機を彼女らは逃さない!
「今よキュアジョーカー!」
「キュアジョーカーじゃない高橋だ。あれ?いいのか?」
二人は向かい合い、手を握りあう。その手にゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ。
「ネガティブハートにロックオン!」
相手の体が謎の奔流に縛られ、動きがとれなくなる。
これぞメロウプリキュア最強の必殺技『キュアメルト』、相手は死ぬ。
二人の合体技が炸裂する瞬間、彼はムツゴロウ王国をみた。

だが、その時である。
ひとりの通りがかった少年が、その場に水を差した。
「なにやってるの母さん……?」
キュアリバーシの動きが止まる。彼女が振り向くと、そこには今年中学に上がったばかりの息子がいた。
「なにやってるのキュアリバーシ!あのガキもろともキュアメルトの餌食にしてくれるわ!」
キュアリバーシはキュアジョーカーの先ほどダメージを負った脚に蹴りを入れた。キュアジョーカーの断末魔の悲鳴が上がる。
「久義…これはね…」
キュアリバーシは気恥ずかしそうに言い訳をする。
「もうプリキュアは卒業するって約束したじゃないか!また警察のお世話になりたいの!もうせっかく友達が出来たのにまたいじめられちゃうよ!」
キュアリバーシの目は明後日の方を向いている。とてもバツがわるそうだ。
「うっさいんだよガキが!貴様にこの情熱は理解できねぇ!家帰ってモンハンやってろ!飯食ってモンハンやってろ!クソしてモンハンやってろ!」
「独身貴族は黙ってろ!」
メロウスラッシュで『天国の階段』と刻まれ、キュアジョーカーは死んだ。
「ごめんなさい久義…それでも母さんはひとりの…乙女なのよ…」
キュアリバーシは懐から取り出したものを地面に叩きつける。それが炸裂し、付近には煙幕が上がった。
「フハハハハ!今日はこの程度にしておいてやろう!」
キュアジョーカーの笑い声が響く。
「だが貴様がまた悪事を働くとき天が呼び地が呼び俺が呼ぶとき私達はきっとまた現れる!精々首を洗って待っている事だな!あとガキ、貴様はいつか殺す」
「高橋さん!とっととずらかるわよ」
「まぁちょいまち、それからおねーさんの事を哀れんだ目で見るのはヤメロ!!こう見えて私は繊細なんだ!次その目で私をみたら素の状態でもメロウボルケーノを食らわすからな!三日後百倍だからな!絶対に許さないんだからな!」
「高橋さん!」
「はっ!!」
煙幕は風に流され、ほとんど流れていた。冷たい視線が二人を包む。
「これで勝ったと思うなよ!!」
二人は退散した。
キュアジョーカーは骨にヒビが入った脚を引きずりながら、キュアリバーシは心に致命傷を負いながら彼らは退散した。だが埼玉県の治安は多分護られた。
あと最近何故か近所に『痴漢注意』の看板が増えたり、回覧板がスルーされる事もしばしばだが、頑張れメロウプリキュア!世間に負けるなメロウプリキュア!彼女らの栄光の日々はまだ始まったばかりである。
《つづく》


次回予告
メロウプリキュアただいま推参!だが挑んだ相手が悪すぎた。メロウプリキュアは傷害罪で訴えられてしまう。
それはただの地方裁判だったはずが、何故か最後の決戦は最高裁に。
埋まる傍聴席に暴かれるプライベート。彼女らは正体を隠し通すことができるのか!?
次回、『日本裁判制度との戦い』に御期待下さい。


 

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無題
次回「小銭と輪ゴムと逆転無罪」お楽しみに
まで読んだ
ミミ西 2009/11/11(Wed)00:11:15 編集
無題
楽しく読んだんだけど
どういうレスをすればいいのかわからない…
「」 2009/11/11(Wed)23:53:29 編集
無題
>まで読んだ
>楽しく読んだんだけど
えーっと、載せておいて何ですが
読まなくて良いです
そしてスルーしてくれて構いません
単にストレス発散ですので…どこかで載せたかったけど、載せるところがないのでやむなくここに…レスしづらくてごめんなさい
しかしそろそろ溜まってきたからhtmlでも取得した方がいいすかね?
管理人 2009/11/12(Thu)01:05:43 編集
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